マッチングアプリでマジの別人が来た。

マッチングアプリ_日本編

マッチングアプリあるあるで、
「会ってみたらプロフと全然違う人が来た」というのがある。

これは「別人に見えるくらい実物と写真が違う」という意味なんだけど、
私の場合、ホントに別人が来たことがある。

しかも2回。

1回目は日本で、
2回目はバルセロナでスペイン人と会った時。

マッチングアプリではこんなことも起こりうるので気をつけましょう、という警告も兼ねて、
今回は初めて別人が来た話をしたい。

別人が来て、ポイズンして、マジ卍な話を。

――

マッチングアプリを使い始めて数ヶ月。

最初に使ったアプリはペアーズだった。
実際にペアーズで何人かと会ったけど(192cmの新幹線運転手184cmのシーツ破り男 など)、私は主戦場をTinder(ティンダー)に変えた。

理由は2つある。

①もっとサクッと会いたかったから

半年後に海外留学が決まっていたので真剣に彼氏を作ってもしょうがない。

でも仕事以外で新しい誰かと出会いたかった。
飲み友達的な人も欲しかったし、それが友達以上恋愛圏内みたいな人だったら最高。それに、女だけど、正直、ぶっちゃけ、性欲が暴れ出す夜もあるじゃんね。

そんな人を探すなら断然Tinder!とネットで見たのだ。

②ペアーズで関西圏の180cm以上の男性を全部見たから

とにかく背が高い人が好きな私。

もうね収入とか学歴とかそんなものはどうでもいいから、ただただ高身長の男性に抱きしめられたい欲。
だから、ペアーズ内の関西圏に住んでる180cm以上の男性は、三重という関西くくりに入れるかどうかも怪しい地域までくまなく探した。
探し尽くしてしまったのだ。




こうして、新たな180cm〜を探しに、イケメンが最も多く生息すると言われるTinderを開始。

システムは簡単だ。ただ表示された写真をスワイプして行くだけ。プロフィールも簡潔だ。
私はペアーズよりも断然Tinderが性に合っていた。


出てくる出てくる、新たなイケメン達が!

小さな港から大海原に出たかのように、スワイプしてもスワイプしても、イケメンがそこに居た。

出会いのブルーオーシャンやがな。

新たな世界に飛び込んだこの高揚感…
ルフィがゴーイングメリー号に乗って船出した時と、きっと同じくらいの高揚感である。

大冒険だもの。家にいながら大冒険よこれ。
Tinderのおかげで、余は大航海時代に突入しました。

ただ、残念ながらTinderのプロフィールに身長を書く項目はない。
でも私は一つの法則を発見した。

「身長175cm以上の男性は、プロフで自己申告しがち」ということに。

確かに高身長はモテ要素の1つ。
武器になるのだ。


でもさー、これさー、ちょっとご意見させていただきたいんですけどー

「男性の高身長」って、女性で置き換えるなら「巨乳」ってことだと思うのよ。

175cm=Eカップ
180cm=Fカップ
185cm以上=Gカップ

みたいにさ、男性の身長女性のカップ数カードの強さとしては同じくらいだと。
(背が低い人が好みの女性も居る、という点でも同じ)

それなのに、男性はプロフィールで自己申告しても素敵なアピールになるのに
女性が「Fカップです」ってプロフィールに書いたら、そやもうヤリ目やと100%思われるじゃないですか。そんなことは公開するべきじゃない的な、大和撫子としてどうなのよ的な空気。


わたくしHカップなんで、たわわ〜たわわ〜しておりますけど(その分身体も太ましいけど)
さすがにプロフィールには書けなかったもの。

なんか不公平だわー。

まぁ仕方ない。
男女平等がここら辺の不平等も解決してくれることを願って。

話を戻そう。


とにかく、自己申告のおかげでTinderでも高身長は探しやすかった。
そして大海原で、私は彼を見つけた。

186cmの反町隆史似のイケメンを!

GTO時代の、言いたいこと言えないポイズンしてた頃の反町隆史に似ている。


プロフィールに載せてある写真は3枚。

1枚目は笑顔。
2枚目は少し横向き。
3枚目は首から下の写真で、鍛え抜かれた肉体美が眩しい水着姿。

この肉体美がね、そんじょそこらの筋肉質とはワケが違う。
めちゃくちゃマッチョ。

後からわかったんだけど、この浪速の反町隆史…


自衛隊員らしい。

人生で初めて自衛隊員と知り合った。これは面白そう!


無事マッチングし、向こうからメッセージが来た。

私の方は、なんなら今晩会いませんか?ってくらい前のめりだったけど、
なんせ反町隆史は自衛隊員。

寮暮らしなので外出できる日は決まってるらしい。
最短でも会えるのは5日後だった。

5日後に会う約束をして、それからは日に何通かメッセージのやりとりをした。

すると、反町隆史から「写真もっと見たいから送ってや」との依頼。イエッサー!

自撮りは正解がわからないので、慌てて仕事場の後輩に撮ってもらった。

いや、正確には何回も撮らせた。
被写体が悪いのにカメラマンの腕のせいにして何回もリテイクさせた。先輩の言うことは絶対やから!って。反町隆史のためなら後輩にうざがられたってかまわん。

反町隆史からの返事は「かわいいね」だった。

…うん、結局アプリで加工したからね。

反町くんのも見たいなぁ〜ってことでお願いしたら、飲み会の写真が送られてきた。

先輩たちと5人の集合写真で、みんなビールジョッキ片手に楽しそうに飲んでる。
年齢的に一番奥で笑っているのが反町隆史なんだけど、いかんせん画質が悪くてよく見えなかった。

でもさすが反町隆史。その目力たるや。画質が悪くてもクリっとした大きな目をしていたのがわかった。

――
5日後。

やっと反町隆史に会える日。

寮の門限があるので、梅田に14時に待ち合わせだった。
高校生よりも健全なデートである。

ところが。

間に合わない…急な仕事が入ってしまったのだ。

「ごめん。ちょっと急な仕事が入って家で作業してるから、30分ほど遅れます」

と送るとすぐに返事がきた。

「じゃぁ、家行っていい?」



え…ここに?
既にマッチングアプリで何人も会ってきたし、家にも招いて来たけど、さすがに家集合したことはなかった。

私は思った。





話が早いじゃないか、と。

別に彼氏を作りたいわけじゃないし、結局そういう事になるなら家集合の方が効率的だ。

顔がわからないプロフィール写真の人だったら躊躇するけど、相手は反町隆史だよ?しかも超肉体美の。

今日を反町隆史と楽しく生きたいだけなんです、私は。

まぁ、でも?反町隆史がどうしても付き合いたいって言うなら?考えてあげてもいいけどね?あなたの松嶋菜々子になってあげてもいいけどね!つって!

楽しみすぎてぶつぶつと独り言を言いながらすごい速さで仕事を終わらせた。

30分後。

正気の女性だったらありえないくらいセキュリティガバガバな我が家に反町隆史がやってきた。

インターホンが鳴り、扉を開けると…





そこに立っていたのは
しゃくれた男性。


え?だれ?

反町隆史どこ?

「お邪魔しまーす」

と、元気よくしゃくれた男性は部屋に上がってきた。

予想外の事態すぎる。

これって顔について触れていいの?
なんて言ったらいいの?
「反町隆史ちゃうやん、アントニオ猪木やん」って?


動揺しながらぐるぐる考えた結果、何も言えなかった。
言いたいことが言えない…まさしくポイズン。


しゃくれてるけど、確かに大きな二重で、目はクリッとしている。
あれかな?もしかして写真撮る角度によって反町隆史に見える的な?


…いや、その説は無理がありすぎるか。
写真の角度でこのしゃくれを反町隆史に見せられるなら科学の暴走である。自然の摂理に反し過ぎている。

だって目の前にいるのは、
今まで出会ってきた中で一番しゃくれあそばせられている人なんだから。


ねぇ…君、だれ?


次回予告「2人のモンスター、マジ卍

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