こんにちは。
地中海のリゾート地、マルタ共和国で優雅に過ごしているユキ子です。
優しい婚約者と何不自由ない暮らし…
側から見たら幸せいっぱいの毎日を送ってるように見える私にも、実は悩みがありまして…
痩せたい。
逆に、側から見た方がわかりやすいかも
「痩せた方が良くない?」っつって。
もうね物心ついた時からかれこれ20年以上痩せたいって悩んでるねん。
人生で「おはよう」「ありがとう」よりも言ってる。累計で。痩せたい!って。
要するに、人生のほとんどをダイエットと並走してるわけ。
いや、並走どころじゃ済まへんかも、もう連結しちゃってるねん人生に。ダイエットが。
ボルトでしっかりくっついてる。サイドカーかよ。
でね、私をそんじょそこらのダイエッターだと思わんといて欲しいのよ。
何てたってMAX89.9キロもあったので。
89.9キロを164cmの身体にぎゅっと纏って生きてたの。
その質量、ぎっちり感といったら、ユキ子かとらやの羊羹かって感じ。
そんな羊羹体型だったんで、今まであまたのダイエットを試してきたわけで…
朝バナナダイエットに始まり、置き換えダイエット、糖質制限もして、エステにも、もちろん駅前ジムにも、パーソナルトレーナー付ジムにも行って。
失恋ダイエットでメンタル責めて、1ヶ月30万の施設に入居までして…
結果的に数十キロ痩せたけど、
それでもなお、まだ痩せ足りてない意識高い系ダイエッターやねん。
いやば、ダイエットのセミプロ。
(リタイアしてさしあげたい)
そこでよ。
このセミプロが今までやってきた体験してきた中で、これは効いたよ!ってダイエットを共有したいなぁと思ったので、
今回は「断食道場〜滝行を添えて〜」を皆さんにご紹介したい。
これはねー、今までやってきたダイエットの中で、いっちばん効いた。
心に。
※以下、地域や名前などの設定を変えてお送りします。
――
ある年の年末。
私の体重は89.9キロもあった。
ここまで太ると、朝起きて、自転車に乗って、最寄りの信号についた頃にはもうしんどい。これは流石にやばいと思って。
そろそろ本気でダイエットして!って命が訴えてきてるんだけど…申し訳ない!
ほんとにダイエットが続かないの私。
ごめんね心臓。
理由は、単純に根性がないから。
こりぁ筋肉の前に精神を鍛えるべきちゃうか、と思った私は、ネットでいろいろと調べて…
見つけた。
「断食道場」
道場やて。
柔道、剣道、織田無道…。◯◯道と名のつくものとは無縁のゆるふわな人生を送ってきたので、もちろん道場にも足を踏み入れたことはないんだけど。
精神鍛え直すには道場くらい行ったったほうが良いのかもしれん。
しかも、この断食道場には最高のオプションがあって…
滝行ができるらしい。
(12月なのに!!!)
はい、君に決めた。
見つけて5分で予約のメールを入れた。
この年最後の滝行は12月28日。
仕事が休みになる25日から3泊4日で断食道場へ行き、最終日に滝行をして、その足で実家へ帰省することにした。
滝行で心の脂を洗い流し、実家で静かに新年を迎え、来年から本格的なダイエットを始めよう。
この断食道場で、私は生まれ変わる。
精神の向こう側へ…!
――
12月25日(1日目)
私が最寄の駅についたのは19時過ぎ。
断食道場から迎えの車が来てくれた。
駅から30分ほど山道を走り、着いた場所はお寺。
そう、断食道場とはお寺の修行なのだ。
精神の向こう側へ行くにはこれ以上ない場所やわ。
お寺では、同時期に体験しにきている人たちと寝泊まりを共にする。(寝室は男女別)
私が参加する期間中は、8人の団体さんと一緒らしい。
団体さんは2時間ほど前に着いていたらしく、すでに就寝の準備をしていた。
団体と聞いて大学生を想像してたんだけど、彼らは30代後半から50代まで年齢も性別もバラバラ。
…なんの団体なんやろ、共通点が想像つかない。
聞くと…
セミナーで知り合った仲間らしい。
セ、セミナー…。
参加者の1人、ケンさんがセミナー講師で、あとはケンさんの会社の方が2人、残りは受講生らしい。
どんなセミナーなのか尋ねると
「人生を幸せに生きるための…」
あっ。
これ、やべぇヤツ?
セミナーとか、幸せに生きる、とか。
この類のワードはどうにも身構えてしまう。
正直に言うと、ちょっと怖い。
あまり深入りしないでおこう。
―――
翌朝、朝4時に起床。
いよいよ、修行が始まった!!
(早えぇ…寝みぃ…)
1日のスケジュールはこちら。
4:00 起床 4:15 読経&和尚のありがたい話 4:45 回峰行(&崖の上で瞑想) 8:00 朝食 8:30 掃除 9:00 修行(写経や坐禅、瞑想、仏器を磨いたり…) 12:00 昼食 13:00 再び修行 16:00 自由時間 17:00 夕食 20:00 消灯
こんな感じ。
お坊さんと同じ修行らしい。
4:15 読経&和尚のありがたい話
布団を片付け、持ってきたジャージに着替えると大部屋に集合。
1日の始まりは読経から。
読経とは書いて字のごとく、お経を声を出して読むんだけど、お経なんて読んだ事ない。
読めるわけないし、それが日本人の平均やろ!と思ってたら、団体さん御一行はスラスラ読んでいる…。
幸せに、生きる、セミナー…。
その後は、和尚のありがたい話。
今日は新メンバーだけだから、自己紹介が行われた。
和尚が敏腕MCのように場をぶいぶい回していく。
この表現で察して欲しいんやけど、なんて言うかな…
和尚、ちょっと前のめりやねん。
ちょっとは想像とちゃうなーって。
和尚ってもっとこう…粛々としてらっしゃるというか、落ち着いてはるというか…。
煩悩は捨てました、なイメージだったんだけど、
この和尚は、ビートたけしが持ってそうな黒革クラッチバックぱんぱんに煩悩つめて、小脇に抱えてはって。
あれぇ?って。
せめて煩悩はポケットに入るサイズまでってのが和尚なんだと思ってたんだけど?って。
もちろん嫌な人じゃないし、明るい方やねん。
ただ、その明るさが、思ってた和尚さん像と違いすぎたと言うか…。
あと、前のめり和尚は人の名前を覚えない。
まぁこれは、一年に数百人も入れ替わり立ち替わりでいろんな人が修行にくるか仕方ないんだけど。
だから、基本的には体験者の事を「君」とか「あなた」って呼びはる。
そんな中、自己紹介で私が職業の話(当時は駆け出しの放送作家)をしたら、ありがたいことにあだ名を付けていただいた。
ついたあだ名が
「テレビの子」。
申し子かな?
あの頃の芦田愛菜ちゃんかな?
で、私の次がケンさん。
和尚がケンさんに無邪気に聞くのよ。
「え、君セミナーをしてるの?」
「あ、はい!そうです。」
「へー。…じゃ、次の方」
おいMC、ちゃんと仕事しろ。
触れたからには放り投げんなよ。
こうしてみんなの自己紹介が終わり、「回峰行」へ行くことになった。
(回峰行って何?)
これが、まぁ地獄。
そして私は大きな勘違いをしていたことに気づくことになる。
続く→こちら
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