最近、嬉しいことがあった。
マルタ共和国に移住して1年と数ヶ月。
実は、去年からドキュメンタリー映画を作る話があって今年の夏から本格的に動き出していたんだけど。
なんと…
スポンサーがついたのだ!!
いくつかの会社や個人が興味を持ってくれて、合計で400万円ほど。
ドキュメンタリー映画を作る上ではかなり安い金額だけど、それでも嬉しい。
嬉しいなぁ!
去年の春に放送作家をやめて1年とちょっと。
マルタに移住した時は「もうメディアに関わることは無いんやろなぁ」と思っていた。
でもまぁこの時代なので、
CMや音楽フェス、YouTube番組 etc…今までの経験を生かす機会を何度かいただいた。が、あくまで日本向けの日本語によるコンテンツだった。
今回は全編英語。
しかも、海外向けの映画だ。
主なメンバーはブラジル人とイタリア人と私。
私が通っていた語学学校のスタッフをしていたブラジル人のラファとお互いの前職に話していた時に意気投合。
彼から「気になるテーマがあるんだ。興味があったら一緒に作らない?」と誘ってもらったのがきっかけだった。
ラファは、ブラジルの大手映画製作会社で経験を積み、後に独立。制作会社を経営しながら、幾つものドキュメンタリー映画を作ってきた監督。
彼がスポンサーを見つけてきてくれた。
あとニンニクを細かく切るのがめちゃくちゃ早い。
あと髪の毛は襟足だけ伸ばしていて細い三つ編みをしている。ヤンキーかな?
イタリア人のジェラルドは、数々の超有名映画のCGを手がけてきた編集マン。
ドローン撮影も得意で、今回は編集兼カメラマンで参加する。
もともとはサバゲーで知り合った私の友達だ。
(マルタの刑務所跡でサバゲーした話はこちら)
ちなみに、サバゲーがめちゃくちゃ強い。
振り向けばいつも彼がいる(いい意味で)
個人的にサバゲーで強い人は、「人を助ける精神・自己犠牲の精神」が強い傾向があると思っていて。彼がチームに加わってくれたことで、チームとしての結束力が増した。
そして、脚本は私だ。
バックグランドも、第一言語も違うけど、
それぞれがプロとして培った経験を持ち寄ったらどんな作品ができるのか。
どう考えたって今からワクワクが止まらない。
まさか異国の地で、放送作家の経験をこんな形で活かせるとは。
…なーんちゃって。
ごめん。見栄張っちゃった。えへへ
「ドキュメンタリー映画」なんて、そんなもの作った経験はないだよねぇ…
正直に言おう。
震えている。
3本の矢があれば強くなると言うけれど、
1本だけ明らかに細っそい棒。
いや、もはや藁。吹いてみろ、飛ぶぞ。
止まらないのは、ワクワクよりもガクガクなのである。
今回の作品では脚本を担当するけど、今まで“台本”しか書いたことない。
私が今までテレビでやってきたのは
再現ドラマと、インタビュー形式を使った回想式のもの。
あとはスタジオ台本とロケ台本だ。
しかも、40分以上のVTRの台本書いたことない。
これは個人的な感覚だけど…
テレビはあくまでマスメディア。ある程度ターゲット層はあれど、できるだけ広い世代に、いかにわかりやすく伝えるかが大事だと思っている。
その点、映画はアートと哲学の領域だから(もちろん大衆向け映画もあるけど)、“作品”として描くのは氷山の一角でも、その下に哲学と理念と信念と世界観をしっかり作り込まなければならない。それが映像に映らないとしても。
…うん、だからまぁ、そんな作り方した事ないんだよって話でね。
今はまだ脚本が必要な段階じゃないからバレてないけど、
実力にしては、私は「できまっせ〜!感」を出しすぎている。
「私も数々のドキュメンタリーを、ひいては数々の映画を作ってきたでぇ」感を。
ウチら対等っしょ!と言わんばかりに拳コツンっ★の挨拶もしちゃう。
コツンっ、やあらへん。
でもね。
これって大事な事だよなぁって思った。
(もちろん拳コツンじゃなく)
やったことないことを「できまっせ〜!」って返事することは大事だ。
と言うか、だいたい今まで仕事でステップアップしたなと感じた時は
できまっせ〜!の嘘っぱちで始まって、必死になんとか誤魔化しごまかしゴマカシ…
そうしてくうちに、息切れする事なくそれが出来るようになっていた時だった。
だから、できまっせ〜!は多用しまくった方がいいのかもしれない。
関西人の「知らんけど」くらい使っていい。いや、多用しすぎか。知らんけど。
大抵のことは、最初はできないし。
やらなきゃいけない状況になったらなんとかなるもんだ。
2人のチームメイトに教えてもらいながら、
できまっせ〜!に追いつけ追い越せマキバオーしながら、
いい映画を作りたい。
と、作家としての能力うんぬんを書いてきたけど、英語力も一人段違いで低い。
担当は脚本やのにぃ。
もういっそ、ドキュメンタリーを撮るドキュメンタリーでも撮っとこうかな…
「英語話せないのに英語で映画撮ってみた」っつって。
まぁ、頑張ろう。
収穫モノなので、本格的な撮影が始まるのは来年の春からだけど
ちょくちょく進捗状況をアップしていく予定です。
コメント
陰ながら応援しています!
noroshiさん
ありがとうございます!
来年春から撮影なのでまだ先ですが、完成したら何かしらの形で日本の方も観れるようにしたいと思います。